みなさんこんにちは、
アダルトチルドレン専門カウンセラーのえぬです。
数ある記事の中から、ここに来てくださってありがとうございます。
「またうまくいかなかった…やっぱり私ってだめなのかな」
「少し失敗しただけなのに自分の全部を否定された気がする」
「完璧じゃなきゃ、意味がない」
そんなふうに思ってしまうこと、ありませんか?

はい。まさに最近そんな風に感じてしまっていて…。
ひどく落ち込むし、人も評価も気になるし。

きっととても頑張っているからこそ、苦しくなる場面があるのだと思います。でも、それは【白黒思考】という思考の癖が関係しているかもしれませんね。
この記事では、そんな白黒思考についてわかりやすくお話しています。
読んでいくと次にようなことがわかります。
●白黒思考ってどんな考え方?
●アダルトチルドレンに白黒思考が多い理由とは?
●少しずつその思考をゆるめていくヒント
「なんで私はこんなに苦しいの?」
「もっと自分を楽にしてあげたい」
そんな思いを持つあなたに、きっと届く内容になっています。
どうか最後まで読んでください
白黒思考って、どんなもの?
白黒思考とは、物事を
「成功か失敗か」
「正しいか間違い」
「100点か0点」のように、極端に2つに分かれて考えてしまう思考の癖のことです

うーん…でも、”できなかった=ダメ”って思っちゃうのって、やっぱり
私が未熟だからなのかな…

いいえ。それは未熟だからではなく思考の癖です。
これまでの経験や環境の中で自然と身につけた考え方かもしれません
白黒思考が強いと、少しでもうまくいかないことがあると、
「自分はダメだ」「すべてが終わった」と極端に落ち込んでしまったり、
挑戦すること自体が怖くなったりします。
また「正しい」「間違い」といった判断が強くなることで、
人間関係でも緊張や不安を感じやすくなってしまうのです。

確かに…
私はちょっとのミスや人からのアドバイスが自分の価値を否定されたように
感じちゃうです。

それはとてもつらいことですよね。
でも大丈夫。
”思考の癖”は気づいてあげることで、少しずつやわらげていくことできますよ。
なぜアダルトチルドレンに白黒思考が多いの?
アダルトチルドレン(AC)の方は、子供の頃に「安心して失敗できる環境」や
「ありのままで愛される体験」を十分に持てなかったことが多くあります。
たとえば、
●いつも親の顔意ををうかがっていた
●ミスは絶対に許されない、嫌われてしまうと思っていた
●兄弟(姉妹)と比較され評価的な家庭
そんな環境では「失敗=悪いこと」
やり遂げる過程より結果が全てこのような環境では
「完璧にやらないと受け入れてもらえない」と
思い込んでしまうのも無理はありません。

….たしかに
子供のころ”ちゃんとしなくちゃ””期待に応えなくちゃ”って
ずっと気を張っていたのかも…

それはとてもつらい環境でしたね
そうやって、家族から嫌われたり信用を失墜したりしないように頑張ってきたことが
”白か黒かではっきり分けて考える”癖が身についたのかもしれません
白黒思考は実は”子供の頃の自分を守るため”に働いてくれていたものでもあります
曖昧な態度や失敗を許さない環境では、
「どうしたら怒られないか?」
「どうしたら正解か?」
を素早く判断しなければいけないですから。
子供は親や大人がいないと生きていけないですから、
見捨てられる=死
と考えていても大袈裟ではなく、
見捨てられるぐらいなら、親や大人の顔色を伺って生きることを選びますよ。
でも、
大人になった今、その思考の癖が逆に自分を苦しめる原因になってしまっていることもあるのです。

今では、誰も怒ってこないのに….
それでも”完璧じゃないとダメ”って自分を厳しく縛ってしまうんです

そうですよね。
子供の頃にしみついた”生き抜くためのルール”が今も自分を縛っているんですね
でもそのルールは少しずつ書き換えてもいいですね。
子供の頃の自分に感謝しながら、少しずつ書き換えていきましょう。
白黒思考が生きづらさになる理由
白黒思考は、日常のさまざまな場面で
「極端な自己評価」や「対人関係の不安」を生み出してしまいます。
たとえば….
●プレゼンで1つ言い間違えただけで、「もう全部ダメだった」と落ち込む
●誰かに少し否定されただけで「嫌われた」と思い込んでしまう
●人間関係でも「合う人・合わない人」しかなく関係構築が難しい
こんなふうに、ほんの少しのことが”全否定”になってしまうのが、
白黒思考のつらいところです。
いつも余裕や遊びがなく、やるか、やらないか。この2択しかないのは
怖くて新しいチャレンジができませんよね

そうそう…
職場でちょっと注意されたら”否定された”って勝手に思い込んじゃって、
すごく不安になります

それも白黒思考の影響ですね
1つ注意された=否定じゃないのに、頭の中でそう繋がってしまうんです
でも、それは直せます
白黒思考の強さは、自分に対してだけではなく、他人に対しても”厳しい目”を向けてしまう原因に
なるもともあります。(これを投影をいいます)
●なんでこんなこともできないの?とイライラしてしまったり
●他人の欠点ばかり目がいって、距離を置いてしまったり
こうした反応も、心のどこかで「自分もずっとそうやって責められてきた」経験と
つながっていることが多いのです。
白黒思考をゆるめるヒントと練習法
白黒思考をやわらげていくには、
まず「白と黒のあいだにある”グレー”」に気づいていくことが第一歩です
いきなり完璧に直す必要はありません。
少しずつ、自分にやさしく問いかける練習から始めてみましょう
「本当にそうなのかな?」と自分に問いかけてみる
何か失敗したとき
「自分はダメな人間だ」と極端に決めつけてしまうこと、ありませんか?
そんなときは、自分にやさしく問いかけてみましょう。

”私はダメだ”とネガティブな気分になったとき、
”本当にダメなの?””全部出来ていないの?”
”本当に【全部】ダメだったのかな?
”どこか少しでもうまくいったところはなかった?”
このように問いかけてみてください
たとえば….
●プレゼンで言い間違えた→でも、資料はわかりやすく作れた
●上司に注意された→でも、ちゃんと報告しよう行動した
”全部ダメ”ではないことに気づけたら、それは大きな前進です。
グレーな選択肢を考えてみる
何か決断に迷ったときに「AとBか」「やるかやらないか」などの
”二択思考”になっていませんか?
そんなときこそ「どっちでもない第3の選択肢」を意識して作ってみるといいですね

”あいだをとる”って選択もあります。
やるか、やらないか、ではなく第3の選択肢として”少しずつ進めてみる”って
やり方もおすすめです
●自信がないからやりたくない→まずは情報収集だけやってみる
白か黒かだけではない、自分にとっての
「ちょうどいいグレーゾーン」を探すイメージです。
まとめ:白黒じゃなくても、ちゃんとあなたには価値がある
ここまで、アダルトチルドレンと白黒思考の関係と
その思考をやわらげるヒントについてお伝えしました。

白黒思考って私が”自分を守るために身につけた癖”だったんですね

そうです。そして今のあなたは、”その癖を少しずつ手放しても大丈夫”な
環境があるんです。
白か黒か、正しいか間違いか、完璧かゼロか。
そんな環境の中で、あなたはずっと頑張ってきたんだとおもいます。
でも本当は….
●60点の日があってもいい
●迷いながらすすんでもいい
●感情に揺れながら生きても、ちゃんと大丈夫
”あいまいさ”や”ゆるさ”を受け入れるこはダメなことはなく
本当の意味で自分に優しくなる強さです
白と黒のあいだにある、たくさんのやさしいグレーの世界。
そこに気が付くと、あなた自身の生きづらさも少しずつ和らいでいきます。

あなたは、白でも黒でもない。あなたの自身で大丈夫です
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